こんにちは、Naomiです。今回は高雄エリアの西明寺に紅葉を見に行きました。
西明寺も高雄に訪れたら欠かさず訪問したい紅葉の名所の一つです。
こちらは比較的こじんまりとした境内で、参拝者も神護寺ほど多くはないのでゆったりと楽しむことができます。
西明寺とは
真言宗大覚寺派に属し、槙尾山と号します。高雄山・神護寺、栂尾山・高山寺とともに、三尾の古刹(古い寺)の一つとして知られています。
平安時代の天長年間(824~834)に弘法大師(空海)の高弟、智泉大徳が神護寺の別院として創建したそうです。
鎌倉時代に再興され、後宇多法皇により平等心王院の院号を賜り神護寺から独立しました。
室町末期に兵火にあって荒廃し、慶長七年(1602)に俊正明忍律師によって再興。
現在の本堂は元禄年間に桂昌院(五代将軍・徳川綱吉の生母)の寄進により再興された建物です。
西明寺の見どころ
指月橋
清滝川に掛かる指月橋です。川沿いからずっと、たくさんの色付いた紅葉がありとても美しいです。
こちらが西明寺の表門につながる入り口です。
石段を登っていきます。神護寺の石段ほどきつくはなく、橋のところから約3分くらいで登れます。
左側にある「大界外相」と彫られた石柱は、ここから上は清浄な場所であることを表わした結界の石柱だそうです。
表門
こちらが表門です。この撮った写真を見て気付きましたが、門の前の石段が波打つような形状になっていました。
正門に向かって右側の灯籠。白い外壁に色付いた紅葉が映えています。
この正門から覗いた中の紅葉が、額縁で飾られた絵画のようでとても綺麗です。
紅葉と樹齢700年の高野槙
こちらが門の外からも見えていた、西明寺で一番目を引く紅葉です。
黄色〜橙色にとても綺麗に色付いていました。
紅葉の中にそびえ立つ大きい古木は、樹齢700年の高野槙です。槙ノ尾の地名の由来にもなったそうです。
こうして見ると、高野槙の大木を紅葉の木々が優しく守るように寄り添い、彩りを与えているようです。
鐘楼
元禄時代造営の建造物で、*月潭道澄の銘文が刻まれている梵鐘が掛けられています。
*月潭道澄…彦根出身の黄檗宗の僧。嵯峨の直指庵を営んだ。
本堂
元禄十三年(1700)に桂昌院(五代将軍・徳川綱吉の生母)の寄進によって再建された、総ケヤキ造りの建物です。
本堂の中には、本尊の釈迦如来像(鎌倉時代)や千手観世音菩薩像(平安時代)、愛染明王像(鎌倉時代)など多数の仏像があります。
客殿
本堂より古い造営で、江戸時代前期に移築されたもの。当時は食堂と称して、僧侶の生活や戒律の道場として使用されていたそうです。
本堂と短い渡り廊下でつながっていて、中を見ることができます。
本堂から見た客殿。
聖天堂
元禄時代造営の建造物で、堂内には*歓喜天が秘仏として祀られています。
拝殿前に白幕が掛けられており、お供え物の大根と御団(お団子?)の紋が染められています。
大根は夫婦和合・家庭円満を表し、御団は金運授与・商売繁盛をご利益として授ける歓喜天の誓願を表しています。
「出る金に感謝しましょう。倍になって帰ってきます。」という倍返りお守りが売られていました。
*歓喜天…仏教の守護神である天部の一つ。ヒンドゥー教のガネーシャに相当する尊格で、ガネーシャと同様に象の頭を持つ。
苔庭
本堂の右側にある美しい苔庭です。右側には苔むした自然石の上に宝篋印塔が置かれています。
後ろにある山の杉木立を借景としているそうです。
紅葉が土蔵の白壁に映えてとても綺麗です。
苔庭を本堂の西側から撮ったところです。
暗闇の中に色鮮やかな紅葉の生い茂る庭が浮かび上がっているようで、とても美しい光景です。
本堂の回廊から見た綺麗な紅葉の様子。
心字池
インド洋をかたどった池で、モリアオガエルが生息するそうです。
アショカ王の石柱
大正元年に小松寅吉(布孝)によって掘られた美しい石柱。心字池のそばに建っています。
4頭の馬が上にいて、柱には文字が彫られています。
その他
こちらはお寺の境内図には載っていませんが、おそらく庫裡(住職や家族の住居)だと思われます。
こちらも紅葉に囲われて綺麗でした。
この奥をさらに歩いていくと裏門があります。そこを出て歩いていくと灌頂橋があり、渡って右手の方に歩いていくと神護寺方面になります。
その他
高雄といえば秋の紅葉のイメージで、私はまだ紅葉の時期にしか訪れたことがありませんでしたが、西明寺の客殿に飾ってあったポスターを見て、今度は春にも来ようと思いました。
4月初旬の山桜と同じ時期に、お寺の裏の槙尾山にピンク色の三つ葉ツツジが開花するそうで、山の斜面がピンク一色で彩られる圧巻の光景がありました。これは是非見てみたいと強く思いました。
境内にも大きな三つ葉ツツジと枝垂れ桜があるそうなので、春の景色もまた楽しみです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
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拝観案内
住所 | 〒616-8291 京都府京都市右京区梅ケ畑槇尾町1−1 MAP |
アクセス | ①JRバス「槙ノ尾」バス停より徒歩5分 ②京都市バス「高雄」バス停より徒歩10分 ③駐車場なし。近隣に私営のパーキングあり。 |
拝観時間 | 9:00~17:00 |
拝観料 | 大人500円・中高生400円 |
電話番号 | 075-861-1770 |
HPアドレス | https://www.saimyoji.or.jp |