【岡崎】永観堂(禅林寺)|見頃の紅葉 2022年

こんにちは、Naomiです。今回は岡崎エリアにある永観堂に行ってきました。

京都でもみじといえば永観堂、というくらいとても有名なお寺で、紅葉鑑賞には外せません

私は確か約10年前の紅葉の時期に旅行で訪れて以来、大好きで度々伺っているお寺です。

今回はちょうど紅葉見頃の良いタイミングで行くことができました。

YouTubeもありますので、併せてご覧下さい。

目次

永観堂えいかんどう禅林寺ぜんりんじ)とは

京都市左京区にある浄土宗西山せいざん禅林寺派の総本山の寺院。*山号は聖衆来迎山しょうじゅらいごうさん。*本尊は阿弥陀如来みかえり阿弥陀通称の永観堂(えいかんどう)の名で知られています。

853年に空海の弟子真紹僧都しんじょうそうずが開山しました。7世住職である永観ようかん律師りっしが*施療院を建て、病人救済などの慈善事業をたくさん行ってきました。それを慕う人々によって、「永観堂えいかんどう」と呼ばれるようになったそうです。

紅葉の名所として知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれています。

また、京都に3箇所あった勧学院(学問研究所)の一つでもあり、古くから学問(論義)が盛んです。

*山号…仏教の寺院に付ける称号。

*本尊…最も大切な信仰の対象として安置される仏像などのこと。

*施療院…無料で貧民の病気を治療するために設立された一種の慈恵病院。

拝観についての留意事項

今年は11月5日(土)から12月4日(日)までが秋の寺宝展期間となっており、大人の拝観料が1000円に変わっていました。

密集防止のために拝観ルートが堂内から境内へと一律に定められています。また、普段撮影スポットとして人気の場所がいくつか通行不可となっておりました。

永観堂の見どころ

総門

永観堂の総門です。入り口から早速綺麗です。紅葉見頃での訪問なのでたくさんの参拝者で賑わっていました。

普段の静かな時は、この門から続く参道の雰囲気がとても好きです。静寂の中に壮大な門がそびえ立ち、凛とした空気に包まれています。

中門

こちらは中門です。白幕が掲げられていました。この門を囲む紅葉もとっても綺麗。

総門と中門の間に、検温、消毒、受付がありました。

鶴寿台

手前が鶴寿台という建物で、奥には高台の上にある多宝塔が見えています。

鶴寿台には*花頭かとう(火灯)窓という、寺院によくある形の窓がたくさん並んでいます。

その手前にある紅葉の色合いが綺麗でした。

*花頭窓・火灯窓…主に日本の寺社や城郭などの建築に見られる、上枠を火炎形または、花形に造った特殊な窓のこと。他には華頭窓、架灯窓、瓦灯窓などと表記する。鎌倉時代に中国からもたらされた禅宗建築によるもの。

大玄関から堂内へ

大玄関から中に入ると、素敵に生けられたお花が出迎えてくれました。

白い菊にケイトウ、珍しい色合いのリンドウなどがとても綺麗です。

中庭

建物に入って一番最初に見えるのがこのお庭です。周囲の建物は左が古方丈、奥が瑞紫殿、右側が釈迦堂です。

紅葉でとても美しく、多くの方が写真を撮られていました。

池に浮かぶ散り紅葉と、優雅に泳ぐ綺麗な鯉の共演が見られます。

紅葉のグラデーション松の緑色、手前には小さな赤い実もなっていて各々が美しいです。

古方丈から見た紅葉

古方丈の窓からの眺め。ガラスは大正ガラスのようです。

この反対側に様々な寺宝が展示されています。(※撮影禁止)

古方丈の窓ガラス越しに見たお庭。

もみじはその色だけでなく、木の幹のうねりもまた美しさを際立たせているのだと思いました。

古方丈を出たところから撮ったお庭。

先程の紅葉の木を外に出て、木の幹の正面から。

幹のこの豪快なうねりと、扇のように広がっていく枝の様が素晴らしいです。

小さいお庭

こちらは確か、古方丈から瑞紫殿へと渡るところ辺りから見られた可愛らしい小さいお庭です。

散り紅葉で彩られていました。

瑞紫殿から釈迦堂へ渡る間の池の端にそっと身を寄せていたたち。

まだ冬眠には早いと思いますが動かずにじっと佇んでいました。上から父、母、子のように見えました。

この後は釈迦堂の中にある華やかな襖絵(「松鳥図」、「群仙図」など)を見ることができます。(※撮影禁止)

唐門からもん

釈迦堂の西側にあるこの門が唐門からもんです。

天皇の使いが出入りするときに使われた勅使門ちょくしもんです。

その前にある盛り砂は、*勅使が中に入る前に踏んで身を清めるためのものだそうです。

※勅使…勅旨(天皇の意思)を伝えるために天皇が派遣(差遣)する使者のこと。

唐門を前から見ると、窓の格子の部分に紅葉の赤が映えてとても綺麗でした。

 こちらは唐門を外に出た後に正面から撮ったところ。

今度は格子窓には釈迦堂に掛けてあった五色幕が見えて、さらに周囲を色とりどりの紅葉で囲われて綺麗でした。

悲田梅ひでんばい

悲田梅は盛り砂の奥、釈迦堂の南西のあたりにあります。

永観律師ようかんりっし木になった実を貧しい病人に施していたそうです。

とても趣のある様子でした。花が咲く頃や実のなるところも見てみたいと思いました。

釈迦堂南側の庭

釈迦堂の南側にあるお庭もまた、紅葉に彩られてとても綺麗でした。

手前にはがあり、奥は枯山水となっていました。

枯山水の水の流れを表した白砂や、緑の苔の上に落ちている紅葉が綺麗です。

この枯山水の左側にあるもみじの木も幹のうねり具合が素敵です。

北方向から見たお庭。池の近くに建つ塔が面白い形をしていました。

御影堂(大殿)

ここは釈迦堂から御影堂へ渡ったところです。五色幕と紅葉のグラデーションが綺麗です。

御影堂の東側には「三鈷さんこの松」という、葉先が3つに分かれている珍しい松の古木があります。

三鈷」は、「知恵」、「慈悲」、「真心」を表します。

この松の葉を持っていると、3つの福が授かるといわれます。

上の写真のように、御影堂の中にその松の葉が置かれており、無料で頂くことができます。

臥龍廊がりゅうろう

こちらは臥龍廊がりゅうろうという、撮影スポットとしてとても人気のある所です。(※寺宝展期間中は通行禁止)

上にある開山堂へと続く階段で、山の斜面に沿って木を組み合わせて作られています。

起伏が激しく、龍の体の中を歩いているような不思議な気分を味わえるそうです。

阿弥陀堂(本堂)

臥龍廊の反対側にあるこの階段を上がると、阿弥陀堂(本堂)へと続きます。(エレベーターもあります!)

本堂にはご本尊である「みかえり阿弥陀」がまつられています。こちらはぜひじっくり見てみてください。私は仏像には詳しくありませんが、このみかえり阿弥陀様の像はとても美しくて、訪れる度に感慨深く眺めています。

本堂の中は極彩色で、格天井には「百花」が描かれています。両端の部分だけは白塗りの「散り蓮華」だそうです。

響流庵、獅子門句碑

本堂を出て下へ降りる長い階段の南側には、滝の流れから続く小川が流れており(響流庵)、その写真右側には獅子門句碑というものが建っています。

左側に黄色い石蕗つわぶきがたくさん咲いていて綺麗でした。

滝の方へ進むと、全く異なる雰囲気の仏像が3体置かれていて、それぞれとても興味深いです。ぜひ見てみて下さい。

龍吐水

水の中に浮かんだ真っ赤な紅葉や、周囲のふかふかの鮮やかな緑色の苔に落ちた紅葉が綺麗でした。

御影堂の前にある鮮やかな紅葉

こちらは私がこの日に永観堂で見た中で、一番色合いが美しいと思ったもみじの木です。御影堂の正面左側白い石庭の前にあります。

最初に堂内から見つけて綺麗だなと思い、外に出てから近付いて良いポジションを探して何枚か写真を撮りました。

近くで見るとこんな感じです。全体が均一な真っ赤ではなく、絶妙な色合いで綺麗なグラデーションになっています。

緑色の苔庭と生垣、隣にある白い石庭、青銅の大きな灯籠などがあるのでよりもみじが美しく映えています。

多宝塔の眺め

境内中央にある大きな放生池ほうしょうちの下側に降りていくと、山の斜面にある多宝塔を入れて、永観堂らしい風景を撮ることができます。池の近くを少しずつ移動して、良さそうな場所を見つけながらたくさん写真を撮りました。

上の写真は手前に鮮やかな赤い紅葉を入れて。

少しアップで。池の対岸の紅葉が美しいです。

多宝塔は二重の塔で、上部が円形下部(五色幕の掛かっている部分)は方形をしています。

放生池錦雲橋を入れて。水面に映る橋と木々の色が美しいです。

池の右側の方で赤い紅葉で多宝塔を囲って撮ってみました。

ちなみにこの日は撮影で疲れて多宝塔に登るのは諦めてしまったのですが、行かれる方はぜひ上がってみて下さい!紅葉に彩られた境内と京都の街並みを一望できます。

弁天社と錦雲橋

放生池の真ん中には弁天社の建つ弁天島が浮かんでおり、そこに錦雲橋という橋が掛かっています。

弁天社を正面から。弁天社周囲の紅葉の色合いも綺麗でした。

錦雲橋は閉鎖されていたので、ズームで弁天社を撮りました。

弁天島に生えているは強い日差しにやられてしまったのか、薄い黄色に変色していました。

その右側、水面近くに枝を広げる紅葉は綺麗なオレンジ色をしていました。

寿橋と楓橋から眺める小川の流れ

放生池から下方へ流れる小川の眺めも可愛らしくて綺麗です。

こちらは池に近い側の寿橋からの眺めです。奥に掛かっているのが楓橋左側にある低めの紅葉の木が黄色〜薄オレンジの綺麗な色合いの葉を大きく広げていました。

こちらは帰り口に近い楓橋から寿橋見た所。

左下には美しい色をした緑の苔の上に鮮やかな赤い散り紅葉が映えていました。

極楽橋

放生池の南側に掛かる、比較的大きな極楽橋です。こちらも閉鎖されていました。

橋を囲うように広がる紅葉を眺めながら歩きたかったです。

茶店

池の西側には大きい茶店があります。永観堂はとても広くて見どころたくさんなので、食べ物があると助かります。。

写真のみたらし団子茶団子以外には、わらび餅抹茶と阿闍梨餅あじゃりもち甘酒などがありました。全て700円で、お茶付きです。

画仙堂

こちらは画仙堂という建物で、普段は公開されているようですがここも寺宝展期間中は閉鎖とのことです。

白い壁に丸窓、屋根の色などが美しく、紅葉の彩りも綺麗でした。

智福院ちふくいん

智福院ちふくいんは永観堂の総門を入ってすぐ左側にある、普段は非公開の小さいお寺さんです。

永観堂の寺宝展の期間に合わせて特別公開をされていました。(拝観料500円)

こちらには看板の絵にあるように、五劫ごこう思惟しゆい阿弥陀仏様がいらっしゃいます。

私は金戒光明寺にいらっしゃる通称アフロ大仏と呼ばれる五劫思惟阿弥陀仏様の石像がとても好きなので、こちらにも吸い込まれるように入っていきました。

全国でも16体ほどしかみられないという珍しいお姿ですので、ご興味がある方はぜひご覧になってみて下さい!

その他、注意事項など

見どころが多すぎて写真があげきれないのですが、ぜひ以下の点も注目して見てみて下さい。

可愛い仏像:境内のいろんなところにいろんな雰囲気の仏像があり、探して見てみると楽しいです。

たくさん種類のあるもみじ:永観堂の境内には約3000本のもみじがあるそうで、色や形、大きさがびっくりするくらい色々あります。もみじの植物園のようです。

※堂内がわりと寒いので、厚手の靴下暖かい格好した方が良いです。裸足で歩いている方がいて寒そうでした。。

最後までご覧頂き、ありがとうございました!

近隣のおすすめスポット

南禅寺、無鄰菴、金戒光明寺、真如堂、平安神宮、岡崎神社など

拝観案内

住所〒606-8445 京都市左京区永観堂町48 MAP
アクセス①「南禅寺永観堂道」バス停より徒歩約3分 ②「東天王町」バス停より徒歩約8分
③地下鉄東西線「蹴上」駅より徒歩約15分
拝観時間9:00~16:00(受付終了) 17:00まで拝観可能
拝観料(秋の寺宝展期間)大人 1000円・小人(小中高)400円    ※12/5(月)以降の通常拝観期は大人600円
ライトアップ(〜12/4(日))[拝観時間] 17:30〜20:30(受付終了) 21:00 消灯・閉門
[拝観料]  中学生以上 600円
電話番号075-761-0007
FAX075-771-4243
HPアドレスhttp://www.eikando.or.jp
Instagram@eikando_zenrinji

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この記事を書いた人

1987年10月生まれ。
20代後半に、住みながら京都を巡りたいと思い、大好きな京都へ移住。趣味は旅行。パン屋巡り、寺社巡り、野鳥やお花を眺めることが好き。

YouTube「愛する京都」〜京都での日々をつづる夫婦のvlog〜

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