こんにちは、Naomiです。
2022年7月7日の七夕当日、貴船神社に七夕笹飾りのライトアップを見に行きました。
貴船神社には7月1日から笹飾りが設置され、夜間にはライトアップが行われています。
それを見に行きたかったのと、最近とても暑くなってきたので涼しさを求めて訪問しました。
YouTubeにもその時の様子をアップしていますのでぜひご覧下さい。
貴船神社とは
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京都の奥地にある、赤い灯籠が並んだ長い石段が有名な神社で、夏には周辺に川床のお店があることでもよく知られています。
京都市の北部に位置し、万物の命の源である水の神を祀る、全国二千社を数える水神の総本宮です。
水徳神*高龗神をまつる旧*官幣中社で、社名は古くは「木船」や「貴布祢」とも書かれました。
貴船は地名では「きぶね」と濁りますが、貴船神社は「きふねじんじゃ」と濁りません。水を祀る神様であることから濁り、澱みがないようにとのことだそうです。
平安時代には最も高い格式(名神大社)にあり、日照りや長雨が続いたときや、国家有事の際に*勅使が差し向けられ、祈念がこめられました。
祈雨(雨乞い)、止雨(雨止み)の神として崇められ、祈雨には黒馬、止雨には白馬か赤馬が献ぜられました。
平安時代末期には上賀茂神社の摂社とされましたが、明治以降独立しました。
*高龗…水をつかさどる神。山上の龍神。
*官幣社…古代の神社の社格の一つ。*神祇官から*幣帛を捧げられた、格式の高い一定の神社。大社・中社・小社・別格官幣社の別があった。
*神祇官…7世紀以来の律令体制下で朝廷の神祇の祭祀 をつかさどった官庁。
*幣帛…神に捧げる供え物の総称。
*勅使…勅旨を伝えるために天皇が派遣する使者のこと。
貴船の見所
貴船の見所は何と言っても「貴船神社」と、貴船川に設けられた「川床」のお店です。これらは貴船の象徴と言えるほど有名な景観となっています。ちなみに、貴船川の川床は「かわどこ」と読みます。「かわゆか」と読むのは鴨川に作られる「鴨川納涼床」のことですが、京都に住んでいると「かわゆか」と呼ぶ方は少なく、単に「ゆか」と聞くことが多い気がします。
他に貴船の見所と言えば季節のお花や、貴船が位置する山中らしい大きな杉の木などの自然が作り出す景観です。
この日、私たちは暗くなる前から貴船を訪問しました。明るいうちと暗くなってからとの両方の様子を見るためです。
叡山電鉄の貴船口で電車を降り、そこからバスに乗って約5分弱で神社の近くまで行けます。
貴船口に着いた途端に涼しく、京都市内とは明らかに気温が違うことが分かります。
貴船川に沿ってずっと道があるので、綺麗な川のせせらぎが聞こえるのもより涼しさを際立たせてくれます。
バスから降りて、バス停より下の方にある川床のお店から一つずつ見て周りました。
川床のある料理旅館「べにや」
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一番初めにある「べにや」さんというお店が雰囲気が素敵で、川床でのお料理を一度は頂いてみたいと思っています。
(川床は10月中旬頃まで営業する予定だそうです。)旅館さんなので、宿泊するのも憧れます。
*詳しくはこちら→ https://kibune-beniya.jp
貴船神社に着いてからは、まず本宮を参拝して、結社〜奥宮まで一通り巡りました。
貴船神社の参拝は三社詣といい、貴船山の麓にある本宮、結社、奥宮を参ります。
本宮
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創建の地である奥宮が洪水で流損したため、1055年に現在の地に本宮が移されました。
それ以来、1863年までに36回余の*御造替が行われ、大正11年には国費をもって大修理が行われました。
現在の本宮は平成の御造営事業により、基礎からすべてを一新し建て替えられたものです。
社殿前の石垣から溢れ出る御神水は貴船山の湧き水で、*霊泉に浮かべると文字が浮かぶ「水占みくじ」が有名です。
*(御)造替…神社・仏閣を、本殿の位置は変えずに建て替えや修復を行うこと。
*霊泉…不思議な効き目のある泉や温泉。
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本宮の境内へ登る階段が、とても有名な貴船神社を象徴する朱色の灯籠が並んだ長い石段となっています。
毎日、夕刻から閉門まで点灯されているそうです。
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階段を上の方まで上がると、お目当ての七夕笹飾りが門から見えてきました。境内が華やかになっており、ワクワクしてきます。
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参拝者はカラフルな短冊を一枚100円で購入し、願いごとを書いて笹にくくりつけることができます。
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左下にあるのが手水舎で、横から見ると水面に笹飾りのカラフルな色が映し出されるので、撮影スポットとして人気です。
白い紫陽花
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貴船のあちこちに、これらような淡く青〜紫がかった白い紫陽花が咲いていました。珍しい色合いでとても綺麗です。
結社(ゆいのやしろ)
本宮を出てから約6分ほど上方へ歩いていくと、左手に結社への入り口が見えてきます。
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貴船神社の中社として、縁結びで有名な社です。
御祭神は磐長姫命で神武天皇の曽祖父にあたる瓊々杵命が木花開耶姫をめとりたいとその父親に申し出た時、父は姉の磐長姫もともに勧めましたが、瓊々杵命は木花開耶姫だけを望まれました。そのため磐長姫は大いに恥じて「吾ここに留まりて人々の良縁を授けよう」と御鎮座された伝承が残っています。
平安時代、女流歌人であった和泉式部が夫の心変わりに思い悩んだ際に参拝し、歌を捧げた祈ったところその願いが見事に叶い、以来「恋の宮」と称されました。
男女間の縁だけでなく、人と人、会社と会社、就職、進学などのあらゆる縁を結んでくださる神様です。
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木々に囲まれ、本宮とはまた違う雰囲気で、こじんまりとした可愛らしい佇まいです。
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苔むした石の造形物があります。詳しくは分かりませんが、舟の形かなと思いました。
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緑色の結び文は200円で購入でき、願い事を書いてこちらに結びます。
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境内にある樹齢約400年の桂の御神木です。開運(運気発祥)のご利益があるとされています。
桂の御神木は本宮と奥宮にも1本ずつあります。
結社を出て、奥宮まではさらに約6分上方へ歩いていきます。
相生の杉(あいおいのすぎ、杉の御神木)
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こちらは、結社と奥宮の間にある杉の御神木です。樹齢約千年、一つの根から2本の杉が生えており、「相生の杉」と呼ばれています。相生は相老に通じるため、夫婦共に長生きすることを意味するそうです。
奥宮(おくのみや)
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貴船神社創建の地であり、森に囲まれた神聖な場所です。
*御鎮座伝説に伝わる玉依姫命が乗った黃船は、人目に触れぬように石で包み囲んだと伝えられ、今も苔むして奥宮本殿の側に祀られています。
本殿の真下には「龍穴」と言われる大きな穴が空いており、その上に社が創建されました。龍穴は人目を忌むべき神聖なものから、誰も見ることが許されておらず、貴船神社の龍穴は日本三大龍穴のひとつとされています。
*(御)鎮座…心霊が一定の場所に鎮まり留まっていること。
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奥宮へ入る前の手水舎。とても綺麗な湧水が流れ出ています。
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奥宮の様子。一番奥に本殿があります。
鬱蒼とした木々に囲まれ、古来からのパワーを感じるようなとても神聖な雰囲気です。
ここから、ライトアップされている本宮へ向けて引き返していきます。
途中にある川床のお店
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お店によって座敷だったり、テーブル席だったり雰囲気が異なります。
日中の時間帯には、リーズナブルな定食や流しそうめん、カフェ営業をやっているお店もあります。
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夕食を川床のお店で食べるつもりでいましたが、タイミングが悪くこの日は食べられませんでした。。
事前に時間を調べて予約しておくべきだったなと思いました。夜にふらっと入れるお店を見つけるのは難しいです。
ライトアップされた本宮
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来た時とは反対側の後方にある登り口です。
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ライトアップされるとまた一際綺麗です。
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七夕当日のためか、たくさんの方が参拝されていました。
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ライトアップは日の入り後から始まり、20時まで光で照らされています。
木曜日でしたが、多くの方が20時にライトアップが終わるまで楽しまれていました。
帰りは駅までのバスがもうなかったので、駅までの約25分の道のりを歩いて下って行きました。
その途中の暗い夜道にはたくさんの蛍が飛んでいて、皆足を止めて見入っていました。
帰りの叡山電鉄では青もみじのライトアップが行われていました。
☆七夕笹飾りのライトアップは2022年8月15日(月)までです。
JR東海「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーン、「京の涼探し」で、今は境内に風車と風鈴も飾られています。こちらは8月31日(水)までの予定です。
*詳しくはこちら→ https://souda-kyoto.jp/other/ryosagashi/#
また、貴船川の川床は9月末頃まで行われていますので、暑い夏に涼を求めて貴船を訪れてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧頂き、ありがとうございました!
拝観案内・アクセス
拝観案内
住所 | 〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町180 MAP |
電話番号 | 075-741-2016 (電話受付時間 9:00~17:00) |
本宮 開門時間 | 6:00〜20:00(5/1〜11/30) ※6:00〜18:00(12/1〜4/30) |
授与所受付時間 | 9:00~17:00 (水占みくじ、御守、御朱印などの授与受付) |
参拝料 | 無料 |
HPアドレス | https://kifunejinja.jp |
アクセス
公共交通機関
①出町柳駅から叡山電鉄で貴船口駅へ(約28分)
②市営地下鉄(烏丸線)で国際会館駅へ。そこから京都バス(52番)で貴船口へ(約20分)
①、②の後は、貴船口から京都バス(33番)で約4分か、もしくは徒歩にて約35分
車
京都市内からの所要時間
- 京都駅から北へ約40分(約18km)
- 名神高速東ICから北へ約50分(約20km)
- 名神高速南ICから北へ約50分(約22km)
駐車場
- 800円 / 2時間
- 本宮に10台、奥宮に15台分あり