Profile

桜の咲く季節、鴨川沿いの小さなカフェで妻と出会いました。

彼女と彼女の愛するものに惹かれて、いつの間にかふたりの人生になりました。

お寺、カフェ、パン、お菓子、桜、ピクニック、旅。

「京都と人生」をテーマに京都での日々をつづります。

このサイトでは京都でふたり暮らしの夫婦、YuとNaomiが京都での日々を発信しています。

ふたりの愛する京都がみなさんの癒しになれば嬉しいです。

みなさんに穏やかな時が流れますように。

目次

Yu and Naomiについて

Yu and Naomi

京都でふたり暮らしの夫婦。鴨川沿いのカフェで出会う。

ふたりの人生の始まりの地となった京都での暮らしを楽しみながら、当サイトやInstagramなどのSNSを通して京都での日々を発信中。当サイトの運営者。

Yu

1988年5月生まれ。

20代の頃、進学を機に京都へ移住。京都好きの妻Naomiとの出会いをきっかけに京都の魅力を知る。

Naomi

1987年10月生まれ。

20代後半に、住みながら京都を巡りたいと思い、大好きな京都へ移住。趣味は旅行、パン屋巡り、寺社巡り。野鳥やお花を眺めることが好き。

「愛する京都」に込める思い

初めまして、当サイトを運営しているYuと申します。当サイトをご訪問頂きありがとうございます。

このサイトに訪れて下さっているみなさんはきっと京都が好きな方だと思います。僕もそのひとりです。京都に魅了されて、いつしか京都が人生の舞台となりました

僕が初めて京都に住み始めてからもうすぐ10年が経とうとしています。何年経っても、京都の魅力は尽きる事を知りません。

京都について何も知らなかった理由

善峯寺・桂昌院の枝垂れ桜

このように書くと、僕が京都に何年も住む京都通のように思えるかも知れませんが、実際はそうではありません。京都で暮らし始めた当初は京都についてほとんど何も知りませんでした。と言うよりは「知る余裕がなかった」と言った方が正確かも知れません。毎日の仕事や生活に追われて、自分が住む京都に想いを馳せる余裕がなかったのだと思います。そんな中、僕が京都に惹かれていくきっかけとなる大きな出来事がありました。

京都に惹かれたきっかけ|現代で忘れていたこと

ふたりが出会ったカフェで

それが妻との出会いです。京都好きの彼女との出会いを通して、彼女が愛する京都をもっと知りたいと思うようになりました。そして、心や時間にゆとりを持つこと、「今」という瞬間を生きることがいかに尊いかを知りました。

現代は仕事に追われたり、インスタのフォロワーばかりが気になったり、気の滅入るニュースばかりが流れたり、そんな時代のように感じます。多くの物事で「効率」や「速さ」という言葉がテーマとなっています。周りの人に良く見られたり、見せたりすることが良しとされがちです。どんな情報でも簡単に手に入れられるが故に、目をそむけたくなるような出来事が勝手に目や耳に飛び込んでくる毎日です。そんな世界で生きていると、気付かぬうちに時間にも心にも余裕がなくなってきてしまいます。先の事ばかりを考えてしまい、本来、今この瞬間しか生きられないことを忘れてしまいます。僕もその例外ではありません。

京都の「お庭」が与えてくれたこと

宝泉院

京都にはスマホのなかった時代に作られた「お庭」があります。当時の人々はそのお庭を絵画に見立てて、お部屋の中から楽しんだと言われます。妻が初めて僕をその場所に連れて行ってくれた時、僕は縁側に正座して竹林を流れる風に耳を傾けながら、お庭の景色を眺めました。一時間くらいだったでしょうか。何も考えず、一処でただ音と色に心を傾ける。人が作り上げたものと自然が生み出すもの、人と自然とが織りなす景観は実に美しく、僕を透き通った優しい気持ちにさせてくれました

京都での大好きな時間の過ごし方

五月の賀茂川

僕達には京都での大好きな時間の過ごし方があります。それが「ピクニック」です。

京都には多くの自然があります。京都市内の中心部を流れる鴨川はその代表で、川や川沿いには多くの動物や植物が生きています。鴨川を北に上ると「鴨川デルタ」と呼ばれる2本の川が合流する場所があります。

「鴨川デルタ」を上流(北)に向かって撮影。向かって左(西)側が「賀茂川」、右(東)側が「高野川」。

西側を流れる川は「賀茂川」と書いて、北上するにつれて都会の雰囲気は薄れ、次第に緑と空が美しい景観が広がるようになっていきます。賀茂川沿岸は木が立ち並んでいて優しい木漏れ日を作り、ゆっくりと時間を過ごせる絶好のピクニックスポットです。

大好きなパンとコーヒーを持って川沿いの木陰でピクニック

僕達は週末になると京都のあちこちにあるパン屋さんでパンを買い、自転車に乗ってピクニックへと向かいます。京都はパンの消費量が日本一であったこともあるパン文化が盛んな街で、至る所に素敵なパン屋さんがあります。

ピクニックの時にそばにやって来た「子ちゅん」。小さなお花がお似合い。

美味しいパンを食べながら川を眺めていると、季節によって草木や空は表情を変えることに気がつきます。春にはあどけない声でなく可愛いスズメの雛(僕達は「子ちゅん」と呼んでいます)が桜の木の陰でそっと隠れて親鳥の帰りを待っています。晩夏にはどこか寂しく切ない秋空の表情を見せ始めます。自然の作り出す景色の移ろいはなんと美しいことか。京都の川沿いで大好きなパンを食べながらピクニックをしていると、ただ川沿いで過ごしているだけなのにとても満たされ気持ちになれます

一番の幸せとは

三千院

寺院で過ごす時間、ピクニックで過ごす時間、僕は今、京都で妻と過ごすそれらの時間が一番幸せだと感じます。これを思った時に、僕は京都に来た当初、時間にも心にも余裕がなかったのだと気付きました。時間と心に余裕を持つこと、音や色を楽しむという「今」を大切にすることがいかに尊いのかということを妻と京都での日々が教えてくれました。

京都大学近くで催されるクリスマスマーケット(マルシェ・ド・ノエル)

これまでの人生を振り返ってみると、僕は何か大きな目標を達成したことはほとんどないと思います。むしろ、何かにつまずいて諦めてしまったり、投げ出してしまった回数の方がはるかに多いです。でも、本当はただ何かを純粋に美しいと思えたり、ただ何かが心地よく思えたりすることが僕にとって一番幸せなのだと思います。きっと、生きていくうちに多くの何かを纏い、既にそこにある幸せが見えなくなってしまっているのだと思います。存在するかどうかも分からない、何か別の幸せを必死に追い求めるが故に、どんどん苦しくなってしまっているのかも知れません。はたまた、今の時代が僕達にそうさせているのかも知れません。

京都府京丹後市夕日が浦から眺める夕日

京都での日々が僕にいつも何かを語りかけてくれます。大切なことをそっとささやいてくれているような気がします。

ふたりにとっての京都とは|当サイトに込める思い

FORTUNE GARDEN KYOTO

ふたりにとって京都は人生そのものです。

10年程前、僕と妻がまだそれぞれが別々の人生を歩んでいた頃、それぞれが京都に存在している何かに惹かれ、それぞれの思いを胸に僕と妻は京都へと辿り着きました。僕はひたすらに自分の夢を追いかけて来た場所がたまたま京都でした。妻は兼ねてから京都が好きで、京都で暮らすことそのものを目的に京都へと降り立ちました。

京都へたどり着いて3年、別々だったふたりの人生がひとつになりました。京都の鴨川近くにあった小さなカフェがふたりの出会いの場所となりました。

僕は彼女との出会いを通して、今まで全く関心を寄せることのなかった京都をもっと知りたいと思うようになりました。それは最愛の彼女が京都を愛しているように思えたからです。

彼女の語る京都は僕が今まで暮らし、感じてきた京都とは全く違う世界でした。

美しく切ない桜、優美な自社仏閣、癒しをくれる鴨川でのひと時、美味しいパン、今まで流れたことのないカフェでの時間、悠久の年月が作り出した雄大な自然。

本当はいつだってすぐそばにあったはずなのに、僕はそのことに気がつかず、いえ、気づける余裕さえなく、毎日を過ごしていました。

彼女の愛する京都はいつのまにか僕にとっての愛する京都となり、ふたりにとっての愛する京都となりました。

そしていつしか、ふたりの愛する京都がふたりの人生の舞台となりました。

京都に恩返しをしたい、京都の美しさと人生の素晴らしさを教えてくれた妻とふたりで今度は世の中の誰かのためになりたい

そんな思いでこのサイトを作りました。

源光庵・悟りの窓と迷いの窓

時間や心にゆとりを持つこと、「今」を生きることが難しくなったように感じる現代。僕達がそうであったように、このサイトを訪れて下さっているみなさんにもきっと京都は何かを語りかけてくれるはずです。人生の癒しとなってくれるはずです。このサイトを通してみなさんが京都をもっと好きになって京都を訪れ、京都を知り、日々の暮らしが豊かになり、そして、このサイトがみなさんの人生の癒しを作るきっかけの一部となれたとしたらとても嬉しいです

善峯寺・枝垂れ桜と京都の空

1200年という悠久の時の中で育まれた京都。

その長い年月を思うと人生とはなんと短く、儚いものなのでしょうか。この世に生を受けたこと、そして何より、この一瞬の人生の中でたったひとりの彼女とここ京都で出会い、人生を共に歩めることに感謝しています。

「ふたりの愛する京都を通してみなさんに穏やかな時が流れますように」

僕達ふたりの愛する京都に込める思いです。

2022年4月 Yu

愛する京都を最愛の妻、尚美に捧ぐ

目次